キニナル 〜見てきた事や聞いた事〜

いつか、どこかで誰かの役に立つ?かも

繰り返される「人災」 政府による「国民の生命と財産」を犠牲にした「経済成長」政策

新型コロナウイルスへの対処で、明白になっただけで

この国の政府は何十年にもわたって

「国民の生命と財産」を踏みにじって「経済政策」に固執した結果が

今日の「低成長国家」という成れの果てでは

皮肉という他はない

 

 

 

『「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ』
2016年06月08日

https://kokocara.pal-system.co.jp/2016/06/08/minamata-disease/

"いのちや健康よりも経済成長を優先する社会構造のゆがみを象徴するかのごとく起こった水俣病問題は、決して過去の出来事では片づけられません。"

 

"「水俣病」が初めて公式に確認されたのは、1956年でしたが、すでに53年頃には、ネコが狂ったように走り回って海に飛び込んだり、カラスが次々と落下するなどの異変が起きていたといわれています。"

 

"手足のしびれやふるえ、耳鳴り、視野が狭くなる、ろれつが回らないなどの症状を訴える住民も急増。中には、急激に病状が進み、発病から1カ月ほどで亡くなる患者もいました。"

 

"もし、チッソや国、行政が早い時期に的確な措置をとっていたら、患者の発生は最小限に食い止められていただろうとの指摘もあります。"

 

 "じつは、被害の拡大を防ぐ機会は何度もありました。毒物による中毒であること、原因が水俣湾産の魚介類であることを突き止めた熊本大学医学部研究班は、57年、県を通して国に、食品衛生法の適用による漁獲禁止措置を強く要求。"

 

"ところが、当時の厚生省は「原因物質が特定できないので漁獲禁止にはできない」と回答してきたのです。"

 

 

"59年には、原因物質がメチル水銀であることが特定。魚介類を汚染したのがチッソからの廃液であることもほぼ確実視されていました。"

 

"多くの犠牲者を出しながら、経済優先の論理の下、チッソは正式な公害認定がされる68年まで工場をフル稼働させ、メチル水銀入りの廃液を大量に排出し続けたのです。"