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今は失われた「経済学」の本当の意味

『現実の政策は「経済学」でなく「経世済民の学」にこそ基づくべし 』2011/02/10

http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/archives/231

 


京都大学大学院工学研究科 都市社会工学専攻 教授 藤井 聡

 

 

"「経済」という言葉はそもそも中国の古典の中にある「経世済けいせいさい民みん」という言葉が起源である。これは「世を經おさめ民を濟すくう」ことを意味している。つまり民を救うために様々な公的対策を行わんとすることが「経済」なのである。"

 


"折しも今の日本では多くの民がデフレ不況のために苦しんでいる。給料は下がり、失業者が増え、若者の就職率は低迷する一方だ。多くの企業は倒産し自殺者数は大幅に増加した。こんな状況で「経世済民」を図らんとすれば、欧米をはじめとした諸外国が積極的に行っているような公共事業を中心とした「財政出動」による景気対策が是が非でも必要だ。"

 

 

"大多数のプロの経済学者が「財政出動のような愚かな経済政策はすべきでない」と主張していることが、我が国で「財政出動」ができない重要な原因の一つになっている、という事実である。"

 

"「マンデル・フレミングの法則」なる1999年にノーベル賞を受賞した理論である。これは、「現代では財政出動をしても経済効果はない」ということを“証明”したことになっている理論である。"

"よくよく吟味してみると「インフレ」であることが前提となっており、

今の様な「デフレ」には全く通用しないものである。"

 

 

 

 

 

 

 

安倍政権の時代

内閣官房参与として政府にアドバイスする立場にあった藤井聡氏は、

実体経済冷や水をかける「消費増税」に反対し続けていた。

 

 

 

そして

消費増税に抗議して内閣官房参与の職を辞した。

 

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