キニナル 〜見てきた事や聞いた事〜

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ダムの底に沈められた町

 

ブラジル

カヌードス

 

国の威信のために「消された町」

 

《ブラジル記者コラム》近代史の汚点として地図から消された町=荒々しい歴史秘めた北東伯訪ねる - 南米の鼓動をキャッチ! ブラジル日報

そこは、ノーベル文学賞を受賞したマリオ・バルガス=リョサの代表的小説の一つ『世界終末戦争』(旦敬介訳、新潮社、1988年)の舞台になった町

 

 この小説は実話が元になっている。日本移民がやってくる10年以上前の1890年代、バイーア州奥地のカヌードスにいた宗教的指導者(助言者)アントニオを慕って、約2万5千人の奥地の民衆が自然発生的に集まって町を作り、次第に独立国のような状態になった。

 

 

 当時ブラジルは1889年に軍部を背景とするクーデターによって、共和制が打ち立てられ、王室はポルトガルに追放されたばかり。

 

重税や人種的偏見、貧困に苦しむ人々がギリギリの生活を死守するために起こしたレジスタンスでもあった。

 

リオの中央政府は軍人が幅を利かせ、「入欧脱南米」機運が強く、

この反乱を「土着の狂信者が起こした」と決めつめ、町ごと全滅させる指令を出した。